皆さんは転職活動をされているところでしょうか?
外資系企業への転職が初めての方は、日本企業への転職と、どこが違うのだろうと思っているかもしれません。
転職経験者の方は、どのようにしたら採用担当者に自己アピールが出来るかを考えているかもしれません。
転職活動が成功するためには、採用担当者の目線に立って考えてみることと言えます。
まず、たくさんある履歴書の中から、「あなたの英文履歴書を目立たせる」ことです!
そして、面接の時には、採用担当者にどう伝えれば、興味を持ってもらえるか、高く評価してもらえるかを考えて、話すようにします!
英文履歴書について
- 英文履歴書作成には、定型のフォームがありません。
A4の紙に、ある程度決まっている履歴書の流れに沿って書きます。 - 「カバーレター」を作成する
「送付状」というより、「なぜ、御社のこのポジションに自分が適任だと思うか」や、大きなキャリアチェンジをしたい場合は、「自分自身がこの仕事が出来ると思う理由」についてを記入した、A4一枚の文章です。 - 記入する必要のないアイテム
生年月日、性別、家族構成、国籍、写真 - 最近から遡って記入する
英語圏では、「現在」を大切に、軸として考えるので、現在の職場についてを最初に書きます。
そこから1つ前、2つ前の職場へと遡って記載します。
これを「クロノロジカル・レジュメ(年代順 履歴書)」と言います。 学歴も最終学歴から記すことになります。 - 有利になることは全て明記する
アルバイト、ボランティア活動、一週間以上勤務したインターンシップなども、応募したい職種で活かせる部分があれば、全て記載します。
外資系企業でも、協力出来るチームプレーヤーかどうかは重要なポイントとなります。
(合唱、音楽バンド、サッカーなどの団体スポーツなど)
英文履歴書の項目と書き方のポイント
- 個人情報 (Personal Information)
名前、住所、携帯電話番号、メールアドレスなどを、センター揃えで書きます。 - 経歴のまとめ (Summary)
概要ですので、3~4行に短くまとめましょう。 - 強み (Key Strengths)
企業が知りたいのは、あなたの実務での即戦力レベルです。
人柄・コミュニケーション能力の確認は、そのあとです。
日本人にとっては、日本語の表現方法とは異なり、表現がオーバーに感じられて、ちょっと恥ずかしいかもしれません。
しかし、外資系企業に応募する人たちは、主張すること(アサーティブネス)は必要になりますので、自己アピールをしましょう。
ただし、裏付けがあることにして下さい。 - 職歴 (Work Experience)
ここが一番重要な部分です。あなたの仕事の内容を具体的に記載します。
これまでどのような仕事に就き、どのような実績を上げて来たのかをしっかり伝えます。
a.職歴を書く英文のちょっとしたコツ
動詞を使用した方が、名詞で表すよりインパクトが出ます。 動詞と名詞系は混在させない方が、読みやすいです。
b. メリハリをつける
大見出しを大文字&太字にして目立たせたり、「・」や「―」などを使って、分かりやすくします。
- 学歴 (Education)
最終学歴から記載していきます。例えば、大学院を卒業していれば、そこから書きます。
高校までは遡らないですが、留学をしている場合や、インターナショナルスクールを出た場合などは、書いた方が有利ですので、記載します。 - 語学力 (Language Skills)
一般的な試験であるTOEICの点数をどう見るかは、応募する会社の部署、役職、ポジションのグローバル度によって異なってきます。
そこで、初級、中級、上級と明記するのではなく、試験の点数を分かりやすく表記するようにしましょう。 - 資格 (Qualification)
PCスキルや、試験などによって取得したもの
例えば、簿記、プログラミングできる言語、秘書検定、社会保険労務士など - 趣味 (Interests)
書く必要はありませんが、社会人経験が浅い人は、チームプレーヤーと評してもらえますので、記載しましょう。 - 推薦人 (References)
候補者の過去の仕事ぶりについて確認するためのものです。
この項目は、
References available upon request. (依頼を受けたら提出出来ます)
と書けば大丈夫です。
英語で受ける面接のポイント
- 面接官とアイコンタクトを取る
アイコンタクトをすると、候補者がどのぐらい英語に慣れているかがすぐに分かります。
英語に自信がないと相手の目を見て話すことが出来ないかもしれません。
非言語コミュニケーションのジェスチャーと共に、相手の目を見てコミュニケーションを取るのが、スタンダードになります。
言語以外に、五感を使い、コミュニケーションを取っていきます。
日本企業での面接の場合は、相手の目をあまり見ないようにと言われているかもしれませんが、こちらでは必要になります。 - 「うなずき」は、日本式と意味が異なります!
うなずき過ぎないようにしましょう。
例えば、“No”と言葉で相手に伝えたはずなのに、ボディーランゲージで、うなずいていると、相手はYesなのかNoなのかが分からず、混乱してしまいます。
日本語でうなずくのは、「あなたの話を聞いています」というサインで、共感を示すためにうなずきますが、文化が違う英語圏で、うなずくということは、「あなたの話に同意します」という意味になります。 - 自己紹介であなたの実力が判断されるあなたの経歴を分かりやすく、端的に説明出来るかどうかは、IQの高さを見られています。
面接で、過去の経歴の説明を求められたら、直近の仕事についてを詳しく、端的に、ロジカルに話すことを心掛けます。
英語力のレベル
募集している役職や部門によって、必要な英語力は変わります。
さほど英語力が必要でない仕事から、英語力が要求される仕事までまちまちです。
よく聞かれる10の質問
- 経歴について
Please briefly explain your background.
経歴を簡単に説明して下さい。 - 志望動機について
Why would you like to join our company?
志望動機を教えて下さい。 - 転職回数について
You changed jobs often. Can you explain the reasons why?
転職回数が多いようですが、その理由を教えて下さい。 - 仕事内容について
Please explain what you do at your current company.
現在の仕事の内容を教えて下さい。 - 長所と短所について
Please tell us your strengths and areas for improvement.
あなたの長所と短所を教えて下さい。 - 最大の功績について
Please explain your biggest achievement.
今までの職歴で一番うまくいった仕事について教えて下さい。 - 失敗談について
What is your failure story at work?
職場での失敗談を教えて下さい。 - 面接先のイメージについて
What is your general impression of our company?
弊社にどのようなイメージを抱いていますか? - リーダーシップスタイルについて
What is your leadership style?
あなたのリーダーシップのスタイルは? - 将来のプランについて
What is your future dream, five years from now, ten years from now?
5年後10年後、あなたはどうなっていたいですか?
転職希望者からの質問
- 求人ポジションについての質問
空席の理由・期間について
Why is this job open, and how long?
このポジションが空席になった理由をお伺い出来ますでしょうか? - 適正・評価について
期待される成果について
What are the short-term and long-term deliverables that this position is to attain?
このポジションに求められる成果を、短期と長期に分けて教えて下さいますか? - 競合他社についての質問
競争を生き残る戦略について
What is your strategy to beat the competition?
競合他社に勝ち抜くためにどんな戦略をお持ちですか?
面接後にすべきこと
- 翌日にはお礼メールを入社したいと思っている企業には送る
- 職場の中を案内して、見せてもらう
- 一緒に働く人たちに会わせてもらう
以上、いかがでしたでしょうか?
皆さんの外資系企業転職の就職活動に役立つ重要ポイントを抜粋して書き出してみました。
これらを活用して、あなたの希望している外資系企業への転職が成功されることを心より願っております。
もし、これらを実践をしていく上で、サポートが必要になった時にはどうぞお気軽にご連絡下さい。